鬼とトゲの話
寒い日が続きますが、立春を迎えたので暦のうえではもう春だそうです。
立春の前日といえば節分。
節分といえば、マメまきがよく行われると思いますが、他にもヒイラギの枝に焼いた鰯の頭をさしたものを軒先や門口につるすとゆう風習もあります。「やいかがし」とゆうそうです。鰯の臭いとヒイラギの葉のトゲトゲによって鬼を追い払うと考えられてきたようです。
トゲで鬼を追い払うといえば、年配の方にうかがった話ですが、家の鬼門や裏鬼門の方角に人の出入りするところがある場合は、その周辺にトゲのある木を植えるとゆうならわしがあったそうです。こちらも同じくトゲによって邪気を払うとゆう考えがあったようです。
トゲのある木といえば、ユズのトゲで痛いめにあったことがあります。切ってから長いこと放置され、腐りかけたユズの枝が落ちていたのですが、気づかずにそれを踏んでしまい、足の親指に刺さりました。ユズの長いトゲは足袋のゴム底なんぞ簡単に突き抜けます。さらに翌朝になると親指は腫れあがり足袋もはけません…病院にいって診てもらい翌日には治まりましたが、どうやら刺さったトゲによって雑菌が入り込んだようです。
トゲのある枝を切ったらそこいらにほっぽっておかず、残らずきちんと処分しましょう。邪気を払うはずのトゲで、災難にあってしまってはどうにもなりません…